AE86のサンバイザーの固定具(プラスチック製)が壊れて、
脱落したためGT-V用からGT-APEX用の新品サンバイザーに交換していました。
交換したところサイズが大きくなり、
後付けのバックミラーに当たってしまって使い勝手が悪いので、
ボロボロだった古いものを修理してみることにしました。
30年?使用したサンバイザーはこんな感じ。
ぱっくり開いていて動かすたびに中身がボロボロ落ちてきます。
純正っぽくカスタマイズしてみる
まずボロボロだった外側の生地と中身を確認したところ。
単なるビニールとスポンジの塊でした。
そして経年劣化でボロボロ。
固定金具のプラスチックも割れてしまいました。
中身はわかったので、素材を考えてみます。
表地はアルカンターラで高級感と純正っぽさを
表地は最近の車で多く使われている高級生地のアルカンターラを使ってみます。
どうやら東レのエクセーヌという製品が正式で、
イタリアで販売しているエクセーヌをアルカンターラと呼ぶらしいです。
国内と国外でブランド名を変えている戦略のようです。
格安販売店でm単位で購入しました。
問題となる中身の心材
新品のGT-APEX用を触ってみると意外と硬くて
スポンジでこの硬さとしっかりさを出すのは難しそうでした。
最近の車で使われている素材を確認してみると。
・発泡スチロール
・スポンジ
・ボール紙
こんな感じでしたので、
ボール紙とスポンジを組み合わせて再現してみることにします。
スポンジは車に使うので安全に配慮して難燃性素材のものを使用します。
これでボール紙を覆えば少しは安全かと。
サンバイザーの制作
素材が決まったら制作に入ります。
曲線や、逃がさなければいけない場所が多いので、
縫製がやっかいです。
型紙から各素材を切り出す
古い生地と中身を剥ぎ取ったサンバイザーのベースフレームから
まず型紙を取って、それに合わせて各素材を切り出します。
ボール紙とスポンジの中身から切り出します。
ボール紙とスポンジの厚みと縫い代を考慮して、
更に型紙を作成してアルカンターラ生地を裁断します。
縫製は袋状に作って後は手縫いで目立たなく
今回制作したものは、
とりあえずミシンで袋状に制作して、
車体に着く側は手縫いで逃がし加工を交えながら縫製しました。
とりあえず袋状にしたところで、
マッチングを確認します。
引っかける受けの位置がずれると悲惨なので、
しっかりとクリアランスを見ておきます。
たぶん大丈夫そう。
これで仕上げていきます。
仕上がりは良い感じ。
完成品
左右同じように作成して完成しました。
表は天張りと同じようなカラーで、
サンドグレーを選択。
裏側はカスタムということがわかりやすい。
おしゃれなパンチングブラックです。
取り付けてみても違和感なし!純正っぽい。
使用してみるとパンチング加工の生地で、
純正じゃないことがわかります。
スポンジの柔らかさとボール紙の芯で、
しっかりとしています。
しかも今回作成したところ、
ボロボロの純正よりも20g位軽くなりました。
おしゃれに軽量化もできて満足です。
なお、壊れた取り付け具はヤフオクで中古サンバイザーを大量購入して、
生きているものを使いまわしました。
費用的には1セット作成するのにGT-APEX用の新品よりも
高額になっているので、素材を使いまわさないと大赤字です。
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