もうIIJmio Meeting参加報告ブログと言って
過言もないこのブログですが。
第9回も参加してきました。
今回はNHKの取材も入っており、
会場はパリッとした雰囲気があったように思います。
今回の配布など
露出を間違えたようで写真が暗いですが、
今回はおなじみの水(にがり)と
IIJmio印のキットカットです。
最新のAndroidはマッシュルームマシュマロで
4.0(キットカット)世代の時に
やってるとタイムリーだったという意見もありました。
配布冊子はIIJが作った格安SIMガイド。
購入までの比較選択の冊子や特集はあっても、
その後の設定までフォローしたガイドは無かったので、
自分たちで薄い本を作ったとのこと。
IIJmio専門ガイドブックとなりますが、
とても細かい所まで書いていますので
初心者は必携なガイドブックです。
販売店の配布でゲットできます。
IIJmio Updates
通信速度
前回のIIJmioMeetingの時は
大幅に速度が落ちていたことが問題視されていましたが、
おおむね改善したようです。
設備増強だけではなくチューニングも実施しているとのことで、
セッションの中で少し紹介されてました。
だいぶ落ち込みが改善されており、
体感の向上に繋がっているようです。
「この結果に慢心しては駄目。」by赤城さん?
増強や調整を大事にしないと…って、頭の中で何かが…
おうちでナンバーポータビリティー
MNP転入の場合自分で開通作業が出来る様になり、
電話が使えない時間が短くなりました。
これは画期的です。
数日間携帯が無いというのは今の世の中では
連絡手段やソシャゲで困ってしまいます。
一般の人は代替回線なんて持ってないはずなので、
乗り換えの敷居がまた一つ下がったと思います。
BIC SIMカウンターでSIM交換・再発行開始
今まで新規のみだったBIC SIMカウンターで
待望のSIMサイズ交換や追加、再発行が出来るようになりました。
幾度となくミーティングで対応時期の質問が出ていた件でしたので、
要望実現となりました。
お友達紹介キャンペーン
紹介すると割引が受けられる紹介制度が始まりました。
5名以上紹介するとSIM型バッチプレゼントが魅力的です。
ただし、話によると獲得している人はいるようですが、
ハードルは高めとのことでした。
持ってる人は自慢できる逸品ではないかと思います。
SIM型バッチなんてニッチな物を作るのはIIJらしいですね。
端末動作検証
iPhoneとiPadのCP版APN構成プロファイル推奨は変わらず。
以前Meetingの技術セッションで話題になっていた、
APNサーチ問題は、Android6.0 Marshmallowになっても改善せず。
みおふぉん教室
今回はトラブル解決方法に関してです。
自分のトラブル状況を上手に相手に伝えるための方法とは?
また、自分の状況をしっかり伝えることが出来れば、
対面ショップがないMVNOでも、
適切なサポートを十分に提供できる体制と
ノウハウがあるので安心できるとのことでした。
担当はIIJmio堂前氏。
一例でも、確かにかいつまんだらそうなるよねという質問です。
分からないことが分からないパターンでもありそうな内容です。
問い合わせを貰っても電話問い合わせでない場合は、
状況が分からないものが多くヒアリングに時間がかかるとのこと。
この場合以下の事を伝えて貰えれば素早く回答が得られるかも。
キャリアなら使用端末や契約内容が顧客管理端末でわかりますが、
MVNOはそうもいきません。
必要事項をきちんと伝えて貰えれば、
持っているノウハウから答えられることが多いとのことでした。
症状の内容としては出来るだけ、
画面上に表示されているアンテナピクト等の情報を伝えると
具体的で分かりやすくなるとのこと。
何気なく見ている画面の情報は思っているよりも大切なんですね。
問い合わせの事例一例としては。
ただし、電波(基地局)に関してはIIJではないので、
IIJに報告をすればdocomoに伝えるとのことです。
本体故障の場合も購入方法によって異なります。
最近ではMVNOもセット販売もしていますので、
保証オプションに入っている方も増えているのではないでしょうか。
最近メディアでも取り上げられていて、
身近でも格安スマホに乗り換えた人が、
メール周りで困っていたりしました。
SMSとキャリアメールを混同しているようで、
SMSが送りたいのか、パケットを使ったEメールが使いたいのかが
はっきりせず困った経験が私にもあります。
なので、達成したい目的をはっきり伝えることも重要かなと思います。
今後更にMVNOが「よく分からないもの」から脱却して
浸透していくことでサポートの問題は大きくなっていくでしょう。
このようにサポートに関してユーザー教育の機会があることは、
良いことだと思いますし、今後も機会があればやって欲しいと思いました。
色々な開通方法
担当はIIJmio佐々木氏。
SIMカードはキャッシュカードやクレジットカードと
同サイズからスタートしていたという豆知識。
SIMカードには契約情報意外にもユーザー領域があり、
電話帳が保存できる。
確かにガラケー時代にバックアップとしてアドレス帳の
SIMへの保存をしていましたが、
本体に比べ件数が少ない上、項目も一部のみと制限があり、
使い勝手は良くなかったです。
今ではクラウドもあり、
スマートフォンでSIMへ保存をしたことがありませんね。
そもそもその機能を呼び出す項目がどこにあるのかすら。。。
SIMカードの状態
・白ROM
ICCIDのみが書き込まれたSIM
・半黒ROM
電話番号とIMSIが書き込まれた状態のSIM(契約は開始していない)
・黒ROM
加入者の契約が開始していて端末に挿して使用可能であるSIM
SIMでもこのような区分による呼び分けがあることは知りませんでした。
印刷会社がSIMカードを製造していますが、多くはDNPな気がします。
MVNOのSIMカードは多くの場合が
自社でSIMカードを一から製造する事が出来ず、
携帯電話会社の作成したSIMカードを利用している。
また、上記の状態でいう白ROMを提供され、専用端末でプロビジョニングしている。
おうちでナンバーポータビリティの仕組み
従来は「黒ROM」状態で出荷していた。
挿せば直ぐ使える反面契約済みなので、
MNP元の契約が解約されて使えない期間が発生。
使えない期間を削減するために、
SIMの状態を半黒ROMにすることで、
前契約を有効なまま配送までを行う事で解決した。
開通手続きの電話をするだけで切り替わりMNPが完了。
画期的な仕組みでした!
インターネット申込みと配送のみの音声MNPでもこれならいいですね。
MNP予約番号の期日には自動的に切り替わるそうなので、
注意は必要ですが無駄にもなりません。
MVNOでもSIMカードのプロビジョニングを行っていることで、
出来るサービスはどんどん拡充させているとのことでした。
IIJのモバイル&バックボーンインフラご紹介
インターネットサービス老舗のIIJのバックボーンインフラご紹介。
担当はIIJ堀さん。
普段はモバイルサービスのインフラ構築と運用を担当している中の人。
普段は障害とか発生しない限りは社内でもあまり表には出ないとか。
今回はいきなり全国デビューです。
モバイルのネットワーク全体から見るとIIJ独自の部分はほんの一部。
電波が悪いというのはIIJmioモバイルサービスのせいではなくて、ドコモの設備の問題。
MVNOは1hzたりとも電波帯域を持っていない。
電波を吹いて良いのであれば吹いてみたいと堀さん。
(電波を吹く=電波を出すの業界用語)
バックボーン
モバイル網とインターネットを繋ぐのがIIJのバックボーンの役割。
50拠点くらい世界各地にバックボーンを持っていて、
メインサービスは日本なので日本に拠点が多く、東京だけで20拠点程度あるとのこと。
トラフィックの増加に伴い現在は100G回線となっているが、
以前は価格の問題から10G回線を複数束ねて太い回線を作っていた。
設備を作る上では構成がシンプルな事がポリシーとのことで、
100GBの価格がこなれて14年からは100Gの運用が始まっているとのこと。
数年前は東京と大阪がインターネットへの出口になっていたため、地方拠点が孤立してしまう状態だった。
現在は信頼性向上のため東京と大阪への完全依存を解消させて名古屋と接続。
広域災害時の接続性を向上させた。
また、海底ケーブルも複数引いて冗長化している。
モバイルインフラ
モバイルではIIJ独自部分はほんの一部のその部分をクローズアップ。
過去にも何度か紹介されている機器構成ですが、
IIJが運用しているノード群はそんなに多くはありません。
IIJmioが遅いというのはどういうことか
ここまででバックボーンがしっかりしている事はわかりました。
じゃあIIJmioが「遅い!」というときがありますがどういう事かというと、
「MNOとMVNOの接続区間の混雑」が原因です。
品質への取り組みは常にしていて、
増強に勝る手はないようですが、
当然コストとのバランスがあり、
無限には増強できない訳ですが。
そんな中でも、意外だったのは、
他社のSIMの検証やネットの声など対外的な品質比較検討もしていることでした。
この辺りは明言しづらいところだと思いますが、
しっかり競争して改善しようとしてる姿勢が見えて良かったです。
また、昼の時間帯は平等に使えるような制御に変えて、
空いている時間はスループットが出るような制御に変更を行っているなど、
技術的な制御でも努力をしており、
「通信の最適化」は行っていないところも良いところです。
トラフィックパターン
ティータイムにも波が立つとは意外でした。
ティータイムは大事にしないとね。とはいいますが、
これだけの影響が出ると言うことは、
世の中ではティータイムを取れる人がそれなりにいるって事なんでしょうか…???
曜日毎の傾向は、月曜が少なめの傾向があるのこと。
月曜に早くなったとツイートが出ていたりすると、
火曜から戻るかどうかで増強かどうかが判断できそう。
金曜晩は多めなのは花金で飲み屋でスマホ弄るとか終電検索?
土日は外出で一定な感じなんでしょうかね。
Cellular版APN構成プロファイルの配布後から、
確実にLTEを掴んでいる人が増えている感じ。
面白い話だったのは、
Cellular版APN構成プロファイルにはUUIDというユニークな値が
作成につき記録されているそうなのですが、
他社MVNOや海外サイト、更にはApple本家のサンプルにまで同じIDが公開されているとのこと。
Apple本家はCP版を作ったところなのにサンプルに出すとは面白い事するなーと。
いち早くiOS問題を解決したのはIIJmio中の人たちでしたので、
ユーザーサンプルとしては一号かもしれませんね。
サービスの信頼性向上
現在はモバイルのインフラが東日本にしかないとのことで、
バックボーン(プロバイダ事業全体)とモバイルのインフラは整備状況
が異なるようです。
今後災害が発生したときに使い続けられるよう、
西日本にも同じようなインフラ設備を作ろうと計画を進めているとのこと。
早ければ来年には実現されるかもしれない。
更には単なる冗長化ではなく、合計したキャパが増えるはずなので、
快適に利用できるようになるはずとのことだった。
最近遅いのではないか?と言われているIIJmioですが、
今後のインフラ整備には期待が持てそうです。
質疑応答
質疑応答は一部のみの掲載です。(敬称略)
A. 中継電話のため技術的にできない(IIJ佐々木)
IIJmioでも1024MBのクーポンにならないのか?
A. クーポンは10MBで小分けにして配っているのがスタート時からの構想。
その点は変わっておらず、端数が原因で対応できない。
A. うちではない方(MNO)が危機感ありそう。(IIJ佐々木)
A. あとからマシュマロにすれば良かったと思いましたorz(IIJ堂前)
A. たぶん答えられません。メーカーで保証してない場合が多いのでメーカーがやらないことは難しい。(IIJ堂前)
A. だからといって必ず答えないとかそういうわけではない、できることはやらせてもらいます。(IIJ佐々木)
A. 難しいと思います。グラフの読み方を指南できる場合にはいいですが、
インターネットで勝手に解釈される場合には難しいと思います(IIJ佐々木)
A. プランのシンプル化の為にファミリープランのみ。
現在は予定はないが見直しの上で変わる事もあるかもしれない(IIJ佐々木)
A. 社内には居ない。数件は発送している。(IIJ堂前)
クーポンONが当たり前となっている状態に新しいアピールポイントとはないのか?
A. 今は新しい物のフェーズではなくなってきた感がある、料金などを含めて考えることは多い(IIJ佐々木)
A. 提供先の事業者の味付けや要望を反映させる場合がほとんど。
それはコストの問題や提供価格の問題があるためで、
どっちがいいかはサービスの内容次第となります。(IIJ堂前)
A. 個別対応となります。(IIJ佐々木)
A. MNPは21時までに終わらせるという業界ルールがある。
夜中の要望もあるがIIJだけではできない。(IIJ佐々木)
A. 検討はしているが進展は特にない。
プランのシンプル性、選ぶことの意味づけ、
マルチキャリアの提供にどんな意味があるのか、
いろいろと模索している状況。(IIJ佐々木)
Dos攻撃を端末が受けた場合クーポンを勝手に使われるのでは?
ユーザーの不利益になる事が起きないか?
A. 明らかにおかしい様な場合でないとDosかどうかを判断できない。
今のところそのような事態は確認できていないが、遭った場合は個別対応か。
IPv6じたい幅が広く攻撃対象をとりにくい構造的なポイントもある。(IIJ 堀)
A. IIJからの観測ではONよりもOFFが品質が良いような自体が発生するような事は基本的にない。
クーポンONで200kbps以下の場合OFFだとクーポンONより優先されることはない制御になっている。(IIJ佐々木・堂前)
A. Google やappleを通さないと買えないため、他の決済方法を使うと審査で落とされる。
決済手数料の問題で直販方式はできない。ホットリンクを置くのもダメ…(IIJ堂前)
A. 前回の小川みきさんの方法を読んだ方がいいかと(IIJ佐々木)
当ブログ前回レポート→IIJmio meeting #8(東京会場)に参加してきました。
A. プロビジョニングシステムが対応していない為対応できない。(IIJ佐々木)
A. 検討させてもらいますが、できるかは…(IIJ堂前)
A. オフィシャルのWindows用のアプリは今のところありません。サードパーティーで作ってくださっている方が居ました!(堂前)
展示編
今回も端末展示を多数行っていました。
Atermを販売しているNECさんも展示へブースを出しており、
MR04LNへ力を入れていることが伺えます。
個人的には久々にBlackBerryを触れたことが良かったです。
写真のフォーカスが上手く決まらず
甘い写真となってしまっていますがご容赦下さい。
Aterm MR04LN
期待できるAtermシリーズのブースです。
小型で使いやすそうです。
防水はありませんので簡単に裏蓋が外せますが、
取り外し可能な電池パックと、
なにより嬉しいLTE対応SIMが2枚挿せるデュアルSIM仕様です。
今まであった、WCDMAとGSMのデュアルとは違います。
BlackBerryブース
BlackBerry PASSPORT
結構サイズは大きいです。
画面が大きい為みやすいだけでなく
物理のQWERTYキーボードも大きめで使いやすい感じです。
ソフトウエアはアンドロイドベースっぽくなっており、
以前のBlackBerryとはちょっと違うような。
背面はマット仕上げで高級感ありです。
HTC Desire EYE
HTCの新モデルも展示されていました。
カメラに拘ったモデル。
両側にLEDフラッシュライトを搭載しています。
こちらのデザインも626と大きな差はありませんが、
良く纏まっていてカラーが映えてカラーバリエーションも充実です。
性能も問題なく、初心者にもお勧めです。
展示端末はAndroid5.1でした。
HTC Desire626
質感も使用感も普及価格帯のモデルとしては非常に優れていると思います。
カラーバリエーションもあっていいですし、
HTCはauから出ていたHTL22の時も思いましたが、
質感とか作りが良いと個人的には感じています。
EYEも626もキャリアでは扱われていない端末ですので、
キャリアユーザーとの差がつく端末です。
FJITSU ARROWS
要望も多い国内メーカーによる国内への供給するSIMフリーモデル。
シンプルな端末ですが、特別なところがあります。
この端末はSIMフリー端末としては珍しい、
おサイフケータイ対応でしています。
海外SIMフリー端末には無い大きな利点ですし、
望んでいるユーザーも多かったのではないかと思います。
但し、キャリア連携を必要とするおサイフケータイ決済には対応していないので、
仕組み上致し方ないので全てのサービス決済に使えるとは限らないそうです。
こちらはAndroid5.1.1です。
国内メーカーで5系はまだ目新しい方ですので、
対応状況も良さそうな印象でしょうか。
IIJmio 認定バッチ
IIJmioの友達紹介で貰えるIIJmioバッチの現物です。
大日本印刷のSIM型バッチというマニアックで、物欲がかき立てられます。
入手方法は友達紹介しかありません。
ハードルが高いです!
法人営業部の出張所
電力ライフログコーナー
端末は他にも定番のiPhoneやZenfoneといった機種も充実しています。
特にSIMフリーモデルは店頭でもデモ機が無い場合があります。
展示コーナーで実機に触れるチャンスですので、
検討している方は足を運んでみると参考になると思います。
次回もまた参加したらレポートを書きたいと思います。
今度はもうちょっと早く書き上げたいところ…。
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