昨日は試せてなかった動作についてみてみたのでレビューします。
Xperia1iiのカメラや使用感というところについては既に多くのレビュー記事があり、
カメラや使用感は既存のXperia1iiと変わりないため、
グローバル版SIMフリーのXQ-AT52との違いや
XQ-AT42での楽天モバイル(MNO)の動作についてを重点的に見ていきたいと思います。
セットアップ
セットアップについてはいつもの通りの画面で移行していきます。
奇しくも全く同じではないにしても同じ機種から同じ機種への移行です。
楽天モバイルSIMのみを事前に入れています。
アンテナピクトが既に立っており、これまでとは動作が違います。
ちなみにSIMトレーも違いがありました。
SIMトレー上部、SIM2の右側に記載されている番号はおそらく製造月(週)か、発売月だと推測されます。
グローバル版:20W24
国内版:2020/10
グローバル版は2020年の24週の意味だと思います。
2020年の24週は6月8日~6月14日なので、
そんなにギリギリに製造されていないような気もしますので、発売時期でしょうか。
Xperia1ii XQ-AT42で楽天モバイルを使う
改まった掲題としましたが、実際はテクニカルなことは一切せずにそのまま使えます。
挿しただけで、APNの設定も通信種別も全て自動設定されました。
グローバル版XQ-AT52のようにコマンドからおまじないをする必要もありません。
初期設定では
5G NR/LTE/WCDMA/GSMでした。
恐らくフルコースが自動的に選ばれるのだと思いますが、
筆者の楽天SIMは5G契約(UNLIMIT V)に変更しています。
自身で作成したグローバル版XQ-AT52のAPNよりシンプルになっています。
自動でこの設定が入っていましたので変更する必要はありませんでした。
苦労せず楽天エリア利用。
周波数的にband3。
Rakutenのオペレーター名を確認。
パートナーエリア KDDIは問題なく使える
グローバル版XQ-AT52で本当に困ったパートナーエリア使えない問題ですが、
これは見事に解消しました。
パートナーエリアに問題なく切り替わります。
設定も自動で行われた状態でOKでした。
Xperia1iiで見たのは、なぜかXQ-AT52で1度だけ掴んだ瞬間以来。
最初は感動でした。
確認場所はいつも圏外だった地下鉄。
800Mh帯で掴んでおりband18でよいでしょう。
オペレーター名でKDDIを確認しており、パートナーエリア接続無事できています。
設定項目として優先ネットワークの種類を変えた場合ですが、
5G NR/LTE/WCDMA/GSM
LTE/WCDMA/GSM
どちらに変えても楽天エリア・パートナーエリアでの通信は問題ありませんでした。
LTEonlyの裏メニューにしないだけで本当に楽ですし、急に使えなくなる不安から解放です。
楽天の5GはXQ-AT42で使えるのか?
5Gが使えるのか?については、
楽天の5Gスポットに行くのが大変なので気が向いたら確認で…。
Xperia1ii XQ-AT42で使うdocomo
こちらはspmodeが自動的に設定される以外は特になんということもなく。
手動でspmodeのAPN設定をしなくてよいので楽なくらいです。
デフォルトはLTE/WCDMA/GSMでしたが、
5G NR/LTE/WCDMA/GSMで設定ができます。
ということはDSDVで5Gのデュアル待ち受け出来るのか??
docomoSIMは4G契約ですので未確認。
自動でAPNは選ばれて設定されています。
このままで問題なく通信できますので変更不要です。
VoLTEは楽天モバイル docomo共に使用可能
既に設定画面で見えている通り国内のVoLTEがちゃんと使えます。
楽天モバイルの通常の回線(Rakuten Linkを使用しない)でも電話の発着信が出来ています。
この設定項目の4G回線による通話がオンにできているのが
グローバル版XQ-AT52との違いです。
やはり高音質通話はいいです。
HD通話の表示になることも確認しており問題なく使えます。
グローバル版の通話は3Gのせいなのか、グローバル版だから?なのか、
音質がひどくて聞き取れないことがあったので
今後そういった不便さから解放されそうです。
また、3Gが停波しても安心です。
楽天モバイルについては通常の電話回線を使うにはVoLTEしかないので、
RakutenLinkで回避することが出来るにしても、VoLTEが使えることは大きいです。
通信速度
スピードテストをしてみました。
設備の混雑状況などにも左右されるため、あくまで参考値です。
今回やってみたところ、グローバル版XQ-AT52より速度が出ていないように見えました。
楽天エリア
楽天パートナーエリア
NTT docomo
ちょっと全体的に遅すぎる気がします。
端末が変なのでしょうか…。
不便さは解消されましたが、速度がイマイチです。
実際に使っていて遅いとは感じないのでスピードテストの問題なのか。
あくまで参考値ですね。
地味にうれしいおサイフケータイ対応
本体背面のNFCロゴが、FelicaマークでなくNFCロゴのままだったので、
対応しているのか不安になりますが、ちゃんと対応していてアプリも入りました。
Felicaにしなかったのはグローバルとの共通化でのコストダウンでしょうか。
背面の刻印の有無が違う
これは写真にも写りにくいし、
よく見ないと見えないので外から判断は難しいですが、
XQ-AT42にはXQ-AT52にあるモデル刻印がありません。
左がXQ-AT52で右がXQ-AT42です。
とても見にくいですが、左側の赤線箇所には刻印があります。
右側の同様の箇所に赤線を引きましたが一切記載がありません。
XPERIAロゴは光の具合で薄さが違うだけで同じです。
とても細かいですがこのような違いがありました。
XQ-AT42はフル装備で正真正銘のフラッグシップモデル
使えるようになったモバイル通信やVoLTE、おサイフケータイへの対応は大きく、
通常国内で使用するなら間違えなくこれがフラッグシップモデルと言える出来です。
Xperiaのフラッグシップモデルをどこのキャリアでも気にすることなく使えるようなったのは、
とても大きなことだと思います。
利便性はこれから享受していけるのだと思います。
ただ、今すぐの短期的に見たときは、
グローバル版XQ-AT52から移ってみて、
同じ機種だけあって激的な変化や感動は感じていません。
特に使えるようになった箇所は本当に不便に感じていたのは
知らないうちに楽天モバイルがパートナーエリアに入っていて圏外で
連絡が来なくなっていた…という致命的事象くらいです。
これは使うキャリアを変えればいいだけですし、
そもそも今の楽天を敢えて選ぶのはお試し目的以外ではあまりないと思います。
RAM容量・楽天モバイル対応・VoLTE・おサイフケータイを気にしない方は、
恐らく価格が下がるであろうXQ-AT52を安さで狙うことも可能だと思います。
docomoで利用する上で不便だったのはVoLTEくらいしかありませんので、
docomo系MVNOを使っていれば十分に選択できるレベルです。
Xperia1iiの根幹はモデル関係なく良くできており、
素人でも気軽に一眼レフライクを楽しめるカメラ
大画面だけど握りやすい21:9縦長ディスプレイ
と、とても良くできてる一台だと思います。
これを存分に味わえる国内正規SIMフリーのXQ-AT42。
6月に出して欲しかった!
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