2018年10月21日開催のIIJmioミーティング#21に参加してきました。
今回は、到着してすぐに壇上に置かれていた、
オレオレLTE基地局に注目でした。
これがあれば独自でLTEの電波を吹けるそうです。
セッションは技術要素少なめ。
展示はほぼ全面が画面のFind Xで話題のOPPOが来ておりました。
ノベルティなどなど
今回のお菓子は、ホームパイミニでした。
最新のAndroid9は・・・そう!「PIE」です。
なのでホームPIE。とのこと。
ロゴ入れなども考えたらしいのですが、
パイのロゴ入れ系はサービスがなかったとのこと。
あったとしても、結婚式用のプチギフトくらいで、
いくらなんでもそれは…ということでロゴ入れはあきらめたとのこと。
ロゴが入れられない分、ステッカーを自分で貼ってオリジナルノベルティーにしてくださいと(笑)
あと、モトローラからネックストラップが提供されたとのことでネックストラップです。
ガラケーのころは首から下げてましたが、スマホになってからは使ったことがありません。
最近の重量級スマホは首から下げたら疲れそうな気もします。
携帯電話以外の用途で使わせていただきます。
展示
展示はOPPOとニッチフォンが注目を集めていましたが、
別室のオレオレLTE基地局が大注目でした。
プライベートLTE基地局
オレオレなんていいますが、怪しくないちゃんとした基地局です。
PHSの本格的な終了に向けて、
工場などの構内PHSの置き換えとしての用途で使用される予定です。
sXGPを使い、バンドはband39で1.9Ghz帯に対応しているとのこと。
見た目は無線LANルーターのように見えますが、LTEを吹いているとのこと。
当然コードレスフォンや内線電話機として使用するのでVoLTE対応。
フルMVNOの音声がまだななのに…。
インターフェイスも無線LANルーターに似ています。
この基地局を使って通常のLTE端末1台で、自営LTE網からキャリア網へと
シームレスな相互乗り入れができるように研究をしていくとのことです。
実際に自営LTE基地局につながっているZenfone3です。
さすがに個人の端末で電波は見つかるものの接続はできませんでした。
Niche Phone-S
通話だけに特化したカード型LTE端末です。
某キャリアが出したカードフォンにそっくりですが、
こちらはタッチパネルでもないし、Webブラウジングもできない、
完全特化型です。
聞いたところ通話は3Gを使うとのこと。え?4Gってじゃあ…と思ったのですが。。。
また充電器が特殊。
このコネクタを持ち歩かないと充電ができないです。
ちょっと使いづらそうな印象ですが。
通話のみでいいという人には向いてる商品かもしれません。
ボタンだけで分かりやすいです。
OPPO Find X
OPPOのFind Xに個人的興味が集中しておりほかの機種は見忘れました。
それくらいに奇抜な全体画面な端末です。
背面は実物は感動するグラデーションできれいなのですが、
写真にすると写りが非常に厳しい。
機材トラブルで細かい調整ができず一発勝負なので、ミラーレスなのですが、キレイに写すことは断念しました。
本当に加工は素晴らしいです。
Androidバージョンは8.1と最新ではありませんが、独自カスタマイズはかなり入っています。
全体画面の秘訣の飛び出すカメラ。
意外と昇降スピードはいい感じで、遅いとも思わないし早いとも思わない。
絶妙なタイミングでアプリ起動と同時に撮影ができます。
内側のカメラやセンサー類をかなり搭載する関係で、
かなり薄くて湾曲しているガラスの制作を頼んだところ、
旭硝子など有名メーカーは最初断わられたらしいです。
メーカーが説得して実現できたそうです。
完成度は非常に高くて、画質もきれい。
ただ、価格が11万円することと、防水非対応(カメラギミックがあるので仕方ないか)で、
とても気になりますが、現実を見ると手が出ないです。
でも、一度は使ってみたいと思う、魅力のある端末だと思います。
トークセッション
今回のトークセッションは3本だてでした。
その前にアップデートで気になったのが一つ。
IoTプランが始まりました。
これは特に何か端末がありきではなく、「サービスがなければ端末も出ない」という考えから、
サービス先行で出しているそうです。
まずはユーザーの工夫から、そして着目したメーカーが活用法をだしてくれるのではないかと期待しているとのことです。
IoTって私は曖昧な印象を受けるので非常に難しいのですが、
「自動車の盗難防止」とか「アパートの孤独死対策」とかそういったところに生かすくらいしかアイディアが。。。
具体的に何をどうしたらというところも難しいですが。
自動車盗難はイモビライザーとの連携ができれば自動通報とか、
所有者へSMSで通知とかできそうですね。
アパートは…光回線引けばいいといえばいいので、
無理にSIMでなくても…な気はします。
MVNO用語集
今回は初心者向けのMVNO用語集です。
実際の内容は初心者向けというより中級者以上の復習のレベルなので注意です。
とはいえ、私が抑えておいたほうがいいと思うポイントはこれだけです。
堂前さん意訳の「Virtual」の定義!
「あたかも~のようにふるまう~」
そして、「VTuber」は「あたかも 美少女 のようにふるまう おっさん」…。
会場は大きくざわつき、そして爆笑でした!
この解説のためなのですが、例えが面白いですね。
MVNOは実際に基地局などの無線モバイルネットワークを運用しているわけではないということです。
販売代理店とも違うというのはポイントです。
無線モバイルネットワークの運用はしていませんが、サービスの提供者ではあります。
近年増えてきたのが、また貸しタイプのMVNOです。
どことは言いませんが、有名どころでもこのタイプだったりしますので、
図解で押さえて、理解しておくといいかもしれません。
これから5Gになりますが、
現行で使っている3Gと4Gを含めてもこれだけの通信規格があります。
世代はよく言われてるのでわかりやすいところだと思いますが、
区分と通信方式を照らし合わせるとかなり細かくなります。
3Gくらいからは馴染みがありますし、過渡期はちょっとはみ出している感じでオーバーラップしています。
5Gが目指すのは今の携帯電話の利用に限らず、他への進出と大きな目標があります。
目標が大きすぎて想像ができませんが、世界は大きく変わるのかもしれません。
しかし来年2019年から始まる5Gのサービスはプレサービスとのことで、
始まっても何も変化がないくらいの変化しかないようです。
5Gが始まれば家の前の電柱に基地局をつければ、
FTTHが必要なく工事をせずにインターネットが利用できるなんてこともあるかもしれません。
5GをMVNOが提供するかどうかについてはいまだ未定とのこと。
5Gの方向性すらまだ定まっていない状況で、限定的なリリースということもあり、
日本だけではなく世界的にもまだわからない状況のようです。
ただ、限りのある電波を使うことになるので、
現在のように設備の提供は何かしらの形で考えられるのではないかという見方を示されていました。
来るべき日に向けて勉強をして、必要なタイミングで働き掛けていく姿勢でいますとのことでした。
5Gに向けてIIJの動きに期待して注目していきたいと思います。
MVNOと初期契約解除制度について
こちらのセッションを担当されたのはIIJ 辻 氏。
関西出身で硬い内容をトーク力で面白く話されておりました。
普段は商人で、端末の購買を行っているそうですが、
今回はIIJmio中の人佐々木氏が出張中のため、登壇することになったそうです。
端末は現在48機種ですが、まだまだいくで!とのことでした。
この初期契約解除制度については5月くらいに会社から整備を行うように言われたそうですが、
「頑張りました!件数取りました!って、これアカンやつやん!」
と会場も爆笑でした。
商人としては毛色が違って葛藤があったとのこと。
このセッションのポイントは、キャリアとMVNOでは対象が異なること。
初期契約解除なのか確認措置なのかと、MVNOでの解除される範囲についてです。
キャリアでは回線と端末はセットでの購入なので、端末も解除されますが、
MVNOではほとんどが別契約となっているので、回線契約を解除しても端末は契約が残ります。
図にするとこんなイメージで分かりやすいです。
ただ、契約の内容などに左右されるので、サポートに問い合わせを行ったほうが良いという印象でした。
気になるのはMNPで転入した場合ですが、
初期契約解除制度を使った場合はMNPで再度転出する形になります。
前のキャリアに戻っても、継続期間やポイントなどは引継ぎができず新規になります。
また、初期契約解除制度を使ってMNP転出する際にMNP番号の有効期限が切れた場合は、
電話番号を消失させないために契約を自動的に継続するよう救済処置をしているとのことです。
消えてしまった番号はどんなに文句を言っても戻りませんので、助かる制度ですね。
ただ、「どれ一回くらい初期契約解除制度を試してみるか」みたいな
軽い気持ちで使わないで下さいと、何度も言っておりました。
MVNOはあんまり強引な営業活動もしておりませんし、
使われる場面は限定的に個人的には思います。
事例として出た、2時間プレゼン聞いて、別荘の契約をするほうが、
よくあるあるのクーリングオフ事例だと思います。
むしろそういう場面本当にあるんだ(笑)と思ったのですが。
SIMカードの調達プロセスと管理~そしてeSIMへ
このセッションを担当するのはIIJ木野氏でした。
ライトMVNO時代はやることが少ないSIMの調達でしたが、
フルMVNOとなると出来ることも多いが、やるべきことも多くなっているとのこと。
ライトMVNO時代は、SIMはMNOの貸与品で在庫をMNOから調達したものを、
MNOの設備に対してプロビジョニングするだけだった。
ところが、フルMVNOになったら、SIMカード本体とプロファイルの設計が必要となり、
インプットファイルやアプトプットファイル、
自社設備へのプロビジョニングや登録などやることが増えたとのこと。
ライトMVNO時代はカードの引き当てはスライドの流れで、
プロビジョニングして白SIMが黒SIMになると、シムシも黒くなっています(笑)
フルMVNOになるとスライドのようなインプットファイルやアプトプットファイルのやり取りが、
SIMの制作に必要になるとのこと。
これが間違っていると使えないSIMが出来上がってしまう。
ではこれが、e-SIMになると、3種類を比較した表では大きく変わる。
確かにやることやフローは大きく変わり、ユーザー自身が操作する工程が増えるようです。
ただ個人的な印象では今まで必要だった「物流」が要らなくなるから、
実質は省力化できるのではないかと感じた。
ただし、物理的な物が無くなるので、
契約の管理はICCIDなどで行うことになります。
eSIMはまだまだこれからでわからないところだらけ。
eSIMが提供されることによるお客様の独特のエクスペリエンスなどが課題、
そういったものができないとより良いサービスが作れないため、
IIJでは検証を行いながらサービスの形を考えているとのことでした。
質問コーナー
恒例の質問コーナーです。
メモを取り切れた範囲のみでの記載です。
また敬称略とさせていただきます。
Q:TypeSは?
A:ソフトバンク回線は予定していません(IIJ堂前)
Q:エリアメール対応状況を書いてほしい
A:1端末当たりの時間がかかるため手が回っていません。申し訳ないです。(IIJ堂前)
Q:なぜATTDからcompassに変えたのか?
A:ATTDはメッセージを届ける機能が貧弱、Compassのほうがしっかりしているから。
(前回の大阪で台風だった時の教訓)
また、Compass受講票を印刷できる機能がある、これで受付が早くできる。(IIJ堂前)
Q:eSIMに電話帳保存できるのか?
A:eSIMはSIMと全く変わらないので可能。がOSがそれを読み出せるのか、どのように見せるのかはOSに依存してします。(IIJ木野)
Q:速度が遅い
A:設備増強は年度の計画通りやっています。
増強をしていないわけではないが、足りていないのも事実。
ユーザーの声は理解しており、上席との調整など努力をしています。(IIJ佐々木)
Q:SIMカードの切り取った後のところにロゴが入れられないか?
A:入れられるんですが、印刷の精度や品質の問題がありあきらめた。
ICCIDを覚えて見分けてほしい。(IIJ木野)
Q:資料を社内で使う場合
A:出店を明記していただければ利用していただいて構いません。ゴリゴリ変える場合は相談いただければ。(IIJ堂前)
次回は年明け2019年1月
5Gのプレリリースも近くなり盛り上がっている頃ではないかと思います。
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