前回の#4に続きIIJmio meeting #5 (東京会場)に参加してきました。
簡単にレポートを書きたいと思います。
詳細に関しては資料がてくろぐに上がっておりますので、
そちらを参照してもらえればよく分かるかと思います。
大人気で参加人数が激増中
今回は募集に応募するのが出遅れて補欠になってしまい参加が危ぶまれましたが、
何とか参加することが出来ました。
募集人数は回を追う毎に純増していっており、
大人気のMVNOとなっております。
初めて参加した1回目は40名程度だったのですが5倍以上になってます。
後ろの方はテーブル無しとのことでしたので、
PCを広げたいので少し早めに入ろうと思ったら
アクシデントで少し遅れてしまい会場は既に結構埋まっていました。
何とかテーブル席を取れたのでよかったです。
配布物と展示
配布物
IIJmio印クッキー、座席の関係で猫サブレ犬サブレの方もいるそうです。
IIJの水 これは原材料にがりでした。
楽天でんわ1000円無料クーポン 但し新規登録のみ。
抽選券 最後の抽選大会で利用。
折り紙 トラベルSIMのお土産として封入されている物でよく見るとIIJmioロゴ入り。
展示
iPhone6とiPhone6plusが展示されており、
それぞれ楽天電話とLaLaコールが試せるようになっておりました。
そのほか広報誌や広告掲載雑誌、過去のMeeting資料などがありましたが、
存在感があったのはトラベルSIMのパッケージです。
豪華絢爛という感じで目立ちます。
席数増加の関係か前回に比べ展示は控えめで、
ルーターなどの展示はありませんでした。
みおふぉん教室
前回に引き続きみおふぉん教室を担当するのは堂前氏。
今回のみおふぉん教室はプラン説明ではなく、
MVNOの弱点でもある通話プランが従量制で高止まりしている為
それをいかにして安くお得に使うかという事でした。
「家族・知り合い」と「それ以外の人」二つの作戦
今回の話は「家族・知り合い」は出来るだけ無料で、
それ以外の人は20円/30秒より安くする方針でお話されておりました。
作戦1 家族知り合いはLINEで無料通話
かなり普及しているLINEの無料通話を利用して、
無料通話を実現させる方法でした。
この場合は家族にガラケーが居ると無料通話が出来ないので、
全員がスマホなら全員無料通話が出来ます。
LINEを使う上での問題はID検索が出来ないことです。
キャリア契約回線以外では年齢認証が出来ません。
ID以外での追加方法があるので紹介されておりました。
作戦2 それ以外の通話を安く
今回のメインの話はこちらだったと思います。
安くなる例として「楽天でんわ」「LaLa Call」の二つを紹介しておりました。
楽天でんわ
ご存じな方も多いと思いますが通話品質は通常の電話回線と同じで、
10.5円/30秒で通話が出来るサービスです。
他とは違い「中継電話」と呼ばれるサービスで電話回線を利用しています。
利用には相手の電話番号の前に特別な発信番号を付けて発信します。
利用する自分の電話番号は携帯電話のものなのでわかりやすいです。
LaLa Call
こちらはIP電話です。050plusも有名どころです。
050から始まるIP電話の電話番号を取得してそれを利用して電話をします。
使用する回線はパケットを使うので、
音質は通常の電話や楽天でんわに比べると劣ります。
普通の電話にかけられるLINEの通話みたいなものです。
今回はこの二つの通話料節約サービスの品質比較をされておりました。
通話料節約サービスの品質には差があり
電話を通して音源の比較をサービス毎に実演で検証されておりました。
IP電話はパケットを使うためクーポンは入れず低速通信での比較です。
本来であればスライドのような通信方式の違いにより差が出てくるはず…だったのですが。
何故か通信状態が非常に良好で差が小さくてわかりにくい結果でした。
これに関しては堂前氏も想定外だったようです。
私もIP電話もLINEの無料通話も何度も利用しており、
実用に耐えないレベルな事も多々あり使いづらいと思っていました。
しかしこの日の結果を見ればLINEとIP電話の品質が非常に良くて、
遅延も少なく、知っているサービスレベルより数段上でした。
通話料の節約には音質などの品質がトレードオフとなる
音質が我慢出来るかが最大のポイントではありますが、
通話料を節約するにはこれらの方法が有効とのことでした。
なお、中継電話を利用するとVoLTEは適応されず従来の音質になるとのことです。
じゃあみおふぉんはいつ使うの?という質問が出ていましたが、
この場合は「使わなくていい」とはっきりとおっしゃってました。
IIJらしいユーモアを交えておりました。
ただし楽天でんわではフュージョンに接続するために電話回線を利用しているので、
みおふぉんの音声を使っています。(データSIMでは使用不可)
楽天でんわのような中継電話サービスをIIJmioがやって欲しいという声もあり、
色々な可能性を検討しますとのことでした。
私もMVNOでも音声通話の様々なプランや家族間通話割引などが出ればと思うところではあります。
IIJmioを利用している人はどんな人
IIJmioMeetingでは初めての本格的なマーケティングのお話。
話して下さるのはマーケティング部の今井さん。
技術的な話ではありませんが、
どんな人が使っているのかは一ユーザーとしては気になる部分もあります。
特に私は人に紹介することが多いのでこういった話は参考になります。
冒頭で「ファミリーシェアプランを利用中の方、また実際に複数人で使って居る方は?」
という質問があり、参加者が答えていましたが、
会場ではファミリーシェアプランを使っているひとの半数が複数人で使い、
残りの半数は一人で複数デバイスで利用しているようでした。
市場規模はまだ1%程度
民間の調査データでこのような結果とのこと。
他社ではかなり広告を打っていたり、意外とIIJmioを知っている人は居る気がしていたので、
この数字は少々意外でした。
まだまだ成長が見込まれる市場とのことです。
IIJmioの満足度は高い
満足度は結構高い分類だと思います。
初期費用やSIM交換手数料などは結構かかる印象を私も持っています。
通信品質や月額利用料は満足していますので、
この調査データはウンウンと頷くところがおおいです。
回答者で女性が少ないのですが、IIJはここに切り込もうと女性誌に広告掲載などされています。
使っている人はイノベーター
代表的なイメージの利用者はこのような感じみたいです。
年齢だけ違っていて私は20代なんですけど(苦笑)
20代くらいがスマホにも慣れていてインターネット世代なので
安く上げようと駆使していたりするイメージを持っていましたが間違っていたようです。
今まではイノベーターに使ってもらって成長してきたと考えているとのこと。
これからはアーリーアダプターやマジョリティーにシフトしていくので、
やはりここで一つ壁があると認識されていました。
またマジョリティーに浸透しないと大きくなれない可能性も指摘されていました。
デジタルが苦手だけど安くなるなら使ってみたいと思っている人
に宣伝していきたいとの意気込みを見せておられました。
新しい物が好きな人が使っている印象は前々からあり、
そろそろ一般にも浸透し始めているかと思っていましたがこれからのようですね。
マーケティング秘話?も公開
Japan Travel SIMを先日発表しておりましたが、
そのパッケージの制作やホームページデザインにまつわる話を
IIJmioMeeting初の女性Speakerお二人がしてくださいました。
トラベルSIMはお土産になるように屏風を意識したり
屏風の華やかさや色使いなどにはかなり苦労をしたとのこと。
よくある締め切りギリギリ極道入稿的なお話も(笑)
ホームページも初期の頃から大分イメージが変わり、
デザインに苦労されているようです。
MVNOではGPSはつかえない?
直近では一番濃い技術的な話で大学の授業みたいでした。
そんなGPSのお話をして下さったのは大内氏。
実は私はMVNOではGPSが使えないなんて話が出ていることは初耳でした。
GPSは使えるが実は二種類ある
結論から言えばMVNOでGPSは使えるとのこと。
但し、GPSでもGPSとA-GPSの二種類があるとのこと。
A-GPS利用は端末依存
A-GPSはデータ通信により位置情報を得る方法とのことでした。
この場合キャリア端末はキャリア契約があること前提で
サーバーと認証を行い位置情報を得ているとのこと。
なのでMVNOの場合はA-GPSが利用できない場合はあります。
これは実装方法により異なるので端末依存で使えるものも当然あるそうです。
iPhoneに関してはキャリアに依存せず独自実装とのことで利用できるようです。
キャリアから発売していないAndroidに関してもgoogleやチップメーカー独自のようです。
GPS自体は受信出来るので差はあれど「使える」のです。
但し端末によってGPSの受信感度に差があり位置取得に時間がかかります。
G2miniが残念なくらい遅くて、GPSレシーバーの性能があまり…。
このような要因から使えない様な印象を受けて誤解が広がっているようです。
A-GPSの仕組み知りませんでした。
大変勉強になりました。
こういった技術的話は個人的には大好物です。
質疑応答系
個人的に気になった物をいくつか。
●mineoで不幸な事(iOS8で使用不可能)がありリスクを感じる
総務省、メーカー、キャリア、MVNOで安心して使えるようにする話し合いを設けており、
リスクを負わないようにできる環境整備をしたいと思っているとのこと。
IIJでも検証結果でアップデートしないよう求めるなど過去の事例があり他人事ではないと
環境に関しては細心の注意を払われておりました。
●IIJではキャリアメールが使えないがMMSに対応出来ないか
MMSはキャリアの設備で一般のメールと異なるため保有していない。
ドコモがMMSの設備を持ってMVNOに解放すれば可能だが、
今現状としてはそもそも設備がない。
●キャリアメール問題は根が深いですね。
私個人としても二台持ちしている要因はここにあります。
キャリアメールでないと弾く人がいるので…。
MVNOが自由に出来るように進める意見もあるそうなので今後に期待したいです。
●みおふぉんで留守番電話が使えないのですが検討はあるのでしょうか。
問題だと認識していて、実装を検討していますが時期は未定。
あんまり電話が来ない身では気にしていないのですが、要望は多いようですね。
●計算すると追加クーポンがバンドルクーポンの4倍の価格なのですが何でですか?
バンドルクーポンに関しては使い残しが出ることを考えての容量。
当然使い切る人も居ます。
追加クーポンを購入する人は基本的に使い切る人なので、
必ず使い切る想定で価格設定をしている。
かなりクーポンが残っているので気にしたこともありませんでしたが、
割高感は持っていましたがよくよく考えてみると確かに価格差大きいですね。
●使い放題プランは検討されないのか?
マーケティングとしては要望が多ければ検討したい旨でしたが、
技術部門では難しいとのこと。
意見の割れるところでした。
なんと端末プレゼント抽選大会
今回はsimやクーポンの特典はない代わりに
太っ腹な端末プレゼント抽選大会がありました。
G2mini 6台
Ascend G6 6台の合計12台 12名様でした。
二人で参加したにもかかわらず二人ともはずれました(苦笑)
こんな感じで活発な意見交換と濃い中身のセッションのミーティングでした。
第4回目はライトな内容メインでしたが、
第5回目はライト+ヘビーという感じで
バランスよく参加者が楽しめたのではないかと思います。
また次回も参加したいと思います。
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