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YAMAHA RTX1210が正式にv6プラスに対応したので早速設定してみた

YAMAHA RTX1210が正式にv6プラスに対応したので早速設定してみた

2018年5月24日にYAMAHAからリリースされたRTX1210とRTX830向けのファームウエアで
正式にMAP-E方式のv6プラスが対応されました。
RTX1210用はRev.14.01.28が対応しているバージョンです。

実はまだ記事にせず様子見していましたが、
現在非公式の対応方法でv6プラスを1ヶ月半ほど使ってしました。
非公式はやはり非公式なので早速正式対応の設定に変えてみました。

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RTX1210のファームウエアアップデート

殆ど実施しないので手順を忘れてしまうので、
オンラインで使えるアップデート方法を備忘録的に。

http revision-up go
を使うとインターネット経由でダウンロードしてアップデートしてくれます。

こんな感じで、ダウンロードと適用を待つだけで終わります。

一応実施前には怖いのでコンフィグの取得はしておきました。
ファームのバックアップは目の前に実機があるのでダメなら
USBからアップデートするくらいの気持ちで臨んていました。

RTX1210でのv6プラス設定

まず最近推している(?)GUIでの設定を見てみたのですが、
接続方式に「v6プラス」の文字は見つかりませんでした。
どこかに隠されてあるのでしょうか??

YAMAHA公式の外部仕様書を見てみると、
コマンドでの設定のみな感じがしますのでコマンドで設定していきます。

非公式でv6プラスを設定している場合トンネルなどの設定変更だけで使えた

基本的には非公式対応のv6プラス接続に比べると苦労することなく、
公式提供のコンフィグ例そのままでv6プラス用tunnelと
nat descriptor及びフィルターは使えました。

参考として、投入したコンフィグは以下です。

tunnel select 1
tunnel encapsulation map-e
ip tunnel mtu 1460
ip tunnel nat descriptor 1000
tunnel enable 1
nat descriptor type 1000 masquerade
nat descriptor address outer 1000 map-e
ip tunnel secure filter in 200030
ip tunnel secure filter out 200099 dynamic 200080 200082 200083 200084 200098 200099
ip filter 200030 pass * <LAN1側IP>/24 icmp * *
ip filter 200099 pass * * * * *
ip filter dynamic 200080 * * ftp
ip filter dynamic 200082 * * www
ip filter dynamic 200083 * * smtp
ip filter dynamic 200084 * * pop3
ip filter dynamic 200098 * * tcp
ip filter dynamic 200099 * * udp
ipv6 lan2 secure filter in 200030
ipv6 lan2 secure filter out 200099 dynamic 200080 200081 200082 200083 200084 200098 200099
ipv6 filter 200030 pass * * icmp6 * *
ipv6 filter 200099 pass * * * * *
ipv6 filter dynamic 200080 * * ftp
ipv6 filter dynamic 200081 * * domain
ipv6 filter dynamic 200082 * * www
ipv6 filter dynamic 200083 * * smtp
ipv6 filter dynamic 200084 * * pop3
ipv6 filter dynamic 200098 * * tcp
ipv6 filter dynamic 200099 * * udp

基本的に公式のものを、
既存のLAN環境系のコンフィグを除いて適用しました。

非公式対応で使っていたコンフィグで不要となるIPv6設定の以下のコンフィグは削除しました。

ipv6 lan2 address <CEアドレス>

これで問題なく接続可能となりました。

v6プラス設定後の比較

一番差が出るところは使用できるポート数の変化です。
非公式ではポート範囲の設定個数の上限でMAP-E方式で使えるポート数と比較して、
かなり少ない数しか使えませんでしたがその点は増えました。

【非公式対応時】

【公式v6プラスコンフィグ】

17セッションしかなかったものが132セッションと7倍に増えました!

公式v6プラスコンフィグでの速度計測の結果は以下です。

変更前に速度を測るのを忘れていたので比較はできませんが。。。
多分速度は変わっていません。

体感的には早くなった?

家族からネットが早くなったという報告が上がっています。
回線速度的な意味合いではなく、ブラウザでリクエストした際の、
ローディング中状態の時間が短くなったという意味合いと個人としては理解しています。
非公式対応よりもブラウザのレスポンスが上がったという感じは私もしています。
ポート数の上限問題とそのチューニングに問題があったんだと思います。

RTX1210でv6プラス非公式対応でも一応使えていた

非公式対応は色々と問題点は抱えるものの使えていたので、
一応投入したコンフィグは記録として残しておきます。

昨年に一回チャレンジしたときは上手く接続できず、
情報を調べたりして試行錯誤していてなかなか記事にできず終い。
そろそろ記事にしようかと思っていたところ正式対応となり、
このコンフィグ自体をRTX1210でまた使うことは無いと思いますが、
この設定で使えていました。
4月頭から約2ヶ月使っていて問題は出ませんでした。

#IPv6設定
ipv6 prefix 1 ra-prefix@lan2::/64
ipv6 lan1 address ra-prefix@lan2::1/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
ipv6 lan2 address <CEアドレス>
ipv6 lan2 dhcp service client ir=on

#IPIPトンネル(MAP-E)の設定
tunnel select 1
tunnel encapsulation ipip
tunnel endpoint address <CEアドレス> <BRアドレス>
ip tunnel nat descriptor 1
ip tunnel tcp mss limit auto
ip tunnel mtu 1460
tunnel enable 1

nat descriptor type 1 masquerade
nat descriptor address outer 1 <MAP-E IPv4アドレス>
nat descriptor address inner 1 auto
nat descriptor masquerade port range 1 <ポート範囲1> <ポート範囲2> <ポート範囲3> <ポート範囲4>
nat descriptor timer 1 protocol=tcp port=80 120 #HTTP通信のNATテーブルの開放時間短縮
nat descriptor timer 1 protocol=tcp port=443 120 #HTTPS通信のNATテーブルの開放時間短縮

各アドレスとポートの計算にはこのサイトを使いました。
作成してくださった有志の方には感謝です。

計算方法はこちらのサイト(ネトゲー回想録)が詳しいです。

非公式対応はルート変更に対応しないので注意

MAP-E方式の場合経路情報の配信を受けてその経路で通信をする為、
経路情報が変わった場合に、配信サーバーからの受信内容を処理できないと
通信断が発生することになります。
変更された場合都度、自身で計算しなおして書き換えなくてはいけません。

IPv6アドレスの割り当ては、動的とはなっていますが、半固定的ともいわれており、
そう簡単に変化はしないようですが、使用していた期間が2ヶ月と短いため、
どのくらいの頻度で使用不可に陥るのかはわかっていません。
正式対応のコンフィグが使える機種なら正式対応の方が安心して使えると思います。

ドコモ光導入からのv6プラス騒動は一件落着

ドコモ光導入時に考えていた構想は破たんしましたが、
YAMAHAが公式に対応してくれたことで思うよな構成に近づけました。

まだ1台のルーターでIPv4 PPPoEと振り分ける設定はしていませんが、
今後設定を試していって上手く環境をまとめていきたいと考えています。

RTX1210でのv6プラス非公式対応は一度諦めていましたが、
バッファローの対応ルーターWXR-2533DHP2がしょっちゅう勝手に再起動したり、
無線LANが途切れたりして我慢の限界となり、設定をしました。
あくまでRTX1210での設定は非公式かつポート不足なので
様子を見てダメなら元に戻すかと思っていましたが、
YAMAHAの公式対応で戻る必要は無くなりました。

YAMAHAでも使えるDS-Lite形式対応プロバイダに変更も考えていたので、
今回のYAMAHAさんのv6プラス正式対応には感謝です。

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