IIJmio meeting18(東京会場)へ参加してきました。
今回はフルMVNOサービス提供前ということもあってか、
法令対応とApple Watchで話題のeSIMの話がメインでした。
eSIMについては今後のモバイルビジネスに深くかかわってくる話で、
確実に移り変わっていくのだろうという感触でした。
配布物
今回はノベルティーはどら焼きでした。
質問でも出たのですが、カロリーが「256kcal」と狙ったどら焼きです。
日持ちしないので早々に消費です。
その他は、AQUOSフォンのチラシなど
IIJmioサプライサービスにて取り扱い端末の
チラシが配布されておりました。
展示コーナー
今回の展示コーナーは
ASUS、オンキョー、SHARPの3社が出展されていました。
ASUSコーナー Zenfone4 カスタマイズモデル
ASUSはZenfone4のカスタマイズモデルをメインに展示していました。
このカスタマイズモデルは、海外版や量販店版とも型番が違うもので、
IIJmio独自のものになっているとのことです。
外観などには大きな差はありません。
内部スペックが異なっているモデルです。
型番でしか見わけが付かないのではないでしょうか。
オンキョーコーナー CATシリーズ
オーディオメーカーであるオンキョーが代理店をしている、
CATシリーズの展示をしていました。
CAT S40を水槽に沈めているのが印象的なブースでした。
他にもハイレゾプレイヤーをメインとしたスマートフォンも展示していました。
端末を見ていると、メーカー様から
「音響メーカーの我々としては、モバイルの知識がないので、
モバイルに興味を持っている方が初めに見るところ(設定の端末スペック概要)
というのが新鮮でした」
とお話がありました。
確かに一般コンシューマーの方はまずは目玉機能から試すのかもしれません。
何台もの端末を触っていると、
まずはAndroidバージョンが気になるしCPUとメモリの量も気になるというところで、
意外なのかもしれません。
CAT S60はサーモグラフィ搭載
CATシリーズの特徴は、高い防水と高い堅牢性ですが、
CAT S60にはさらにサーモグラフィカメラが搭載されています。
サーモグラフィ状態で写真も残せるとのことで、
DIY好きな方や工事現場などで使えそうです。
ただ、サーモグラフィは+-5度程度の誤差はあるとのことです。
面白いのでほしいなぁと思うところです。
CATシリーズの弱点はCPUなどがハイエンドではないことでしょうか。
私のようなゲームもする人にはちょっと物足りないですが、
一般用途なら十分かなと。
Androidバージョンも6.0.1と問題は無いもののちょっと古いです。
参考出品のCAT S41
外観などだけ写真を撮ったので掲載。
個人的にはこのくらいのごつさならいいなと思う範囲です。
Android7.0でちょい新しめです。
SHARPコーナー
AQUOS sense lite SH-M05と
AQUOS R compact SH-M06を展示していました。
AQUOS sense lite SH-M05
展示機はMVNO限定カラーでした。
AQUOS R compact SH-M06
某iPh〇neXに似ているコンパクトなハイエンド機です。
画面を大きく使えるのが特徴でした。
ゲームなども調節されて、インカメラに干渉せずに使えるそうです。
googlemapなどは画面ギリギリまで表示することが可能で、
少しでも大きく見たい場合に有利な印象でした。
液晶を丸く加工できるのはSHARP独自の技術とのことでした。
Androidバージョンも8.0.0と新しく、
ハイエンドのコンパクト機としては十分な印象でした。
なかなか特徴的な機種で、いいなと思いました。
IIJmio Update
IIJmio Updateで一番印象に残ったのは緊急地震速報の話でした。
こちらは詳しくはてくろぐに掲載されているのでリンク先を見てください。
実際にIIJが地震起こしたりミサイルを飛ばしたりできないので、
シュミレーターでやっている動画も掲載されています。
なんと、Androidが送信したメッセージを英語で読み上げます。なかなか気が利く。
日本語は録音した音声を送信しているので再生しているだけとのことです。
じゃあ、日本語でメッセージを送ったらどうなるか。
(実際は動画でみせています。)
日本語は読めないらしい(笑)
会場大爆笑でした。
Android8.0.0でも鳴るとのことであれば、
こちらの記事にも書いた通り、
今年に入って私が使用しているXperia XZsにもAndroid8.0.0のアップデートが
来てアップデートしていますので鳴るはずということになります。
是非テストしてみたかったのですが、
今回のmeetingには基地局シミュレーターはありませんでした。残念!
他には、
- 新規取り扱いスマートフォンがZenfoneで埋め立てられた(注:他もあります)
- 新規オプションサービス
- 長期ご利用者向け特典
- iOSが3ヶ月の間で何回もアップデートがあって大変だった
がありました。
長期利用者向け特典ですが、
3年以上利用の場合オプションサービスを1つ無料で受けられるとのことですが、
私の場合契約を流動的に動かし過ぎて対象ではないので受けられていません。
どれくらいの割合が対象になっているのでしょうか。
長期利用者特典のWi-Fiについては、BICSIMで契約してWi2が付いてきている場合は、
選択するメリットがほとんどないとのことなので、
別の特典を選ぶのがおすすめとのことです。
仮に、対象外の自分が選ぶとしたら、Wi-Fi以外となると、
フィルターは大人には必要ない気がするし、
あんまり迷惑電話に悩まされてないのでトビラフォンも必要ないような、
消去法ではマカフィーですが、Xperiaは無料バンドル付いてるし。
となって悩みます。
後の青少年インターネット環境整備法でも出てきますが、
お子様が利用されている場合はi-フィルターが無料になるので、
i-フィルター一択じゃないかと思います。
みおふぉん教室
新規入会時のプランの選び方や申し込み方法について、
モデルケースも含めてIIJ 周 氏からお話がありました。
近年のプラン増加による複雑化を整理する
DプランやAプラン、さらにはエコプランなど、
近年ではプランが増加しているIIJmioですが、
それらを整理したお話でした。
選べる自由度が上がった分複雑になったように思いますが、
整理してみるとスライドのとおりシンプルです。
契約方法を整理
契約方法も増えているようで、
一番メジャーなのが店頭でのMNP転入のようです。
エコプランはweb申し込みのみなのが注意点です。
モデルケースの標準的な利用額も含めて説明されており、
完全にモデルケースにマッチしないまでも、
これから利用する人には一つの目安となる説明内容でした。
初めて利用される方には有益なセッションだったと思います。
MVNOの法令遵守と「青少年インターネット環境整備法」改正
MVNOの法令遵守と「青少年インターネット環境整備法」改正のセッションを
担当するのはIIJ 堂前 氏。
以前からある「青少年インターネット環境整備法」ですが、
これが改正されたとのことでした。
前振りのその他のMVNOを取り巻く法律関係
ダイジェストなのでスライドをお借りしてさっと掲載します。
電波法など事業運営にかかわるところは、
キャリアと比較すると、比較的緩いなという印象です。
技適は…エンドユーザーも気にしなければならないところですね。。。。
無線を使うものと、電気通信を使うもので別れているというのは、
意外と気づかないところかと思います。
景品表示法は、生活の中でいろいろと出てきますね。
販売の際は気を付けているとのことです。
最近話題なのはソシャゲガチャの確率ですが。。。
本題の青少年インターネット環境整備法
施行される頃には、対象外になっていた私はあまり気にしていませんでしたが、
フィルタリングサービスは必ず提供しなくてはならないようです。
対象外なので今までオプションなどで説明されても付けたことはありませんでした。
制定されたころの背景を聞いていて、
「懐かしい!!」と思ってばかりいました。
回顧主義になってしまいますが、あの頃はネットコンテンツが面白かったなぁと思いつつ。
パケットを使うと月額が高額になるので、パケットは全く使わず、
PCで固定回線を利用してネットをしていました。
当時に有名な事件はニュースで聞いたことありますが、
かなり多くの事件が起きていたようです。
当時パケットが高くて使えなかった身としては、
そういうサービスの流行は実感が薄かったです。
こういった背景で制定された法律ですが、
まあ10年も経っているわけで状況が変わってきたので改正となったようです。
年々実はフィルタリングの利用率が下がっているそうです。
ガラケーとの違いは通信経路です。
Wi-Fi利用でフィルタを回避できることで、
本体にフィルタアプリの設定が必要となっています。
確かにガラケーはキャリア回線からしか見れませんでしたから、
一般のインターネットとはちょっと違う状況でした。
じゃあ、アプリの有効化をしっかり監視しましょうとなったようです。
義務が増えてます。
これを守るためには、と話を聞きながら考えたときに、
IIJの申し込みは、クレジットカード必要だし、
通話契約を家族回線化するには名義を寄せないとダメだし、
利用者が18歳未満の対象者か判別できなくないか?
と思いましたが、きちんと対策をされるとのことでした。
どこまで守られるのか…は別として、
きちんと仕組みとして作るとのことでした。
ただ、月額300円程度追加でかかるわけで、
親御さんが「お金がないから」などの理由を書いた場合、
それでよしとされてフィルタリングなしでいいんでしょうか。
理由の提出で利用しないことができるなら、
手間だけ増えてあとはですね。
色々と設定など煩雑ですし、
フィルタリングされる側も気持ちのいいものでは無いように思いますが、
昔と比べて気軽に情報にアクセスできるようになったことと、
スマートフォンという完全にプライベートな自分だけの端末を持っていること、
については時代が違うのだと思います。
それでも、職場で子供の利用状況を語っている人を見ると、
(フィルターに引っかかると親にメール通報されるサービスがあるらしい)
正直子供がかわいそうにも思ってしまうところです。
親の裁量で、ノーガード良しとするならば、
自分の子供に持たせるとしたらどうするのか?
MVNOや技術といったところから離れて、
少し考えさせられたセッションです。
eSIMとMVNOの話
このセッションの担当はIIJ 佐々木氏。
技術寄りな今後のモバイルビジネスの展望をお話ししてくださいました。
eSIMは昨今Apple Watch3で話題となったSIMですが、
その仕組みについての説明と、今後MNOとMVNOでeSIMを用いた場合、
どのように利用者の使い方が変わるかというお話しでした。
どのように変わるかと言っても、eSIMの策定内容が、
現在のプラスチックカードのSIMと同等の事が出来ることが最低条件
となっている為、やり方は変わっても出来ることが変わるわけではないのがポイントでした。
eSIMは携帯電話の機能を使って書換が出来るSIM
スライドでは色々厳密な難しいことが書いてありますが、
佐々木氏の締め括りの一言
「携帯電話の機能を使ってアップデートできるのがeSIMといえる。」
が私のなかでは一番しっくりきました。
抜き差しができないSIMと定義しても、
現在でも抜き差しができない組み込みの場合もあるので、
組み込みとの違いをよく表しています。
SIMカード抜き差しに当たるのが、RSPと呼ばれる仕組みです。
これがSIMの情報を書き換える技術です。
RSPはM2M向けとコンシューマー向けの2種類
仕組みは複雑ですが、
M2M向けの特徴は「端末側での書換指示が出来ず、端末のeSIMは
送りつけられてきた情報に書き換わるだけ」です。
これにより集中的な管理ができる仕組みになっています。
コンシューマ向けは、
端末側で「LPA」と呼ばれるeSIM情報を書き換えるマネージャーが備わっています。
なので特徴としては「端末でeSIMの情報を書き換えることができる」ことです。
eSIMで考えられるビジネスモデル
図のようにeSIMになっても生活がガラッと変わるようなことは想定されません。
あくまで現状を単に移すのみです。
SM-DP+というプロファイルを持つサーバーから接続するための
SIMの情報がダウンロードされます。
どこのサーバーを探しに行くかは、端末側に指定してあげるか、
元から登録されているかが必要となります。
eSIMとしてはSIMロックなどには触れないようになっていますが、
今後の展開としては気になるところです。
eSIMでSIMロックを実現する場合、
単純にSM-DP+を指定の物以外参照できなくするなどの方法
があるのでは無いかと思います。
APNロックがあったこともあるので簡単には使わせないことができると思います。
MNOがどういった方針でビジネスを展開していくのか気になるところです。
仮想SIMの分類と今後の進化
SIMのソフトウエア化も考えられているようです。
TEEから先はOSとSIMがリソースを共有していくので、
端末が不安定になると引きずられて不安定になりそうな気もしますが。
SnapdragonがeSIMをSoCに組み込む動きをしているとのことでしたので、
そうなるとeSIMが間違えなく主流になりそうな気がします。
質疑応答セッション
メモできた範囲が2つだけでした。
最近はTwitterでの質問が多くメモが少なくなっています。
Q:サブブランドなど公平な競争といえるのでしょうか?
A:私(IIJ佐々木)としては、今の競争を不公平だとは思っていない。
しかし、IIJ内でも一部の方は不公平だと思っていたりする。
これは個人の考え方によってしまう問題で、定義がない。(IIJ佐々木氏)
Q:登壇者後ろの幕は?宣伝?
A:この前作っちゃったんです。嬉しくて持ってきました。(IIJ堂前氏)
次回は4月
2018年3月末までにはフルMVNOサービスが何かしら始まるそうです。
ただ始まったからと言っていきなり何かが変わるわけではないそうです。
始まったサービスがショボかったらごめんなさいとのことですが、
一体何がはじまるんでしょうか?
次回のIIJmioミーティングではさらに深いフルMVNOの話が出来ると思われる
とのことなのでとても楽しみな回となりそうです。
次回も予定を合わせて参加してレポートしたいと思います。
LEAVE A COMMENT